今日の書・18〜新しい地図

こんばんは。
今日は一日ゾワゾワとした感じがあって、何をしても手に付かないような状態で過ぎてしまったのですが、まぁ一応日課として2週間以上続けて来ているので、少しでも何か書こうと思います。
昨日のブログで宣言していた通り、というかもうすでに字自体は書いてしまっていたので、今日のテーマは「新しい地図」です。
このブログでも正式に取り上げたわけではありませんが、話題の中で触れたように、祝日を含む先週末金曜〜日曜の3日間ぶっ続けで、AbemaTVにおいて配信された「72時間ホンネテレビ」は、合計視聴者数7200万人を超え(積算方法はいまいち分かりませんが公称値ではこれくらい行ったということです)、国内外でTwitterのトレンドを賑わせ、元SMAPメンバーの森且行さんがサプライズで登場したとき(正確に言うと登場前ですが)には、「#森くん」というハッシュタグが世界のトレンドの1番に達するなど、この番組に関連する様々なワードが終始ネット上で話題になり、同番組の裏テーマのようでもあった「バズる」ということを何度となく達成し、この元SMAPの「新しい地図」メンバー3人の人気や影響力が、昨年辺りから続いて来たゴタゴタの後でも依然として大きなものである、ということがまざまざと指し示され、あるいは関連するニュースや不確定情報等から彼ら3人への同情の声は多かったように思えますが、そういう人たちからの支持がとりあえずこの出足に関しては極めて厚かったのだと判断してもよいのでしょう。
(※今番組において一番のハイライトとも言える「森くん」と「新しい地図」3人の再会場面を収めた動画で、僕はリアルタイムで観ていなかったのでこちらで補完しました。)

しかしながら、今回の配信は、色々な場所でああでもないこうでもないと語られているように、「ジャニーズ事務所」対「新しい地図」の抗争めいた闇の部分も確かにあるように見えて、そこから波及して、芸能界を「親・ジャニーズ派」と「親・新しい地図派」に二分するような見方も発生してしまっているようでもあります。

たとえば、この「ホンネテレビ」に出演した芸能人は沢山いたわけですが、彼らの所属事務所も種々雑多に見えて、実は偏りがあり、特に「吉本興業」所属の芸人連は一切出演機会がなく、それにより様々な噂が立っていたり、僕のフィールドであるアイドル界隈を見ても、真っ先に出演していてもおかしくない、AKBGのメンバーは現役・OG含めほぼ出演していなかったり(皆無というわけではなかったようですが、有名メンバーの出演はありませんでした)、まぁこちらはそれぞれのスケジュールがあるだろうし、特に現役メンバーであればこの3日間はパシフィコ横浜他でのAKBG個別握手会が開催されていたため、仮に深夜帯であっても調整が難しいというのは理解できますが、まるで戒厳令が敷かれていたかのように、個人のTwitterやSNS上で言及すらほとんどされていなかったのは、何かしらの「忖度」が働いていたのかな?と思うところはあったし(元AKB48の島崎遥香さんは、番組開始直後くらいにハッシュタグ付きでツイートしており、番組内でも香取慎吾さんによって取り上げられ、感謝の言葉が送られていたらしいですが、まぁあの「ぱるる」なので、事務所側からの言い付けもどこ吹く風というスタンスなのかもしれないし、そもそも各メンバーの所属事務所も一枚岩ではないので方針が異なったり、完全に統率を取る必然性もないかもしれません)、特に以前SMAP×SMAPの最終回のときなどは色々と真情をツイートしていたようなメンバーであっても、今回は一切関知しないといった様子が若手メンバーに至るまで行き届いていたような感じは何となくしました。

また、この「ホンネテレビ」を配信したAbemaTVの経営にはテレビ朝日が大きく絡んでいるらしく、そちらとジャニーズ事務所との間の溝が深まったりするのかなどは多少興味のあるところで、たとえばテレ朝の超長寿音楽番組である「ミュージックステーション」には、毎週のようにジャニーズ事務所のグループが出演しているし、ジャニーズJr.の若手メンバーたちのお披露目の場みたいな様相も呈しているところがあるので、そのいわば「蜜月関係」というものが今後どのように変化していくのか、アイドルヲタクとしては気になるところではあって、というのも、今のMステはアイドルにとっても貴重な音楽番組への出演機会となっていて、仮にジャニーズの枠がなくなったとしたら(万に一つもあり得ないことのようにも思えますが(笑))、その分アイドルの出演頻度を増さざるをえないという流れになる可能性もあると思われるし、そうするとちょうど来月NGT48が新曲を出すので、Mステ初出演の目も出てくるようにも見えて、願ったり叶ったりという感もあって、この1ヶ月の動静は特に注視したいところではあります。
とまぁいつものごとく「新しい地図」から話が逸れて来ましたが、今回の「ホンネテレビ」の「新しさ」というのは、結局のところ、「ジャニーズ事務所」の「古臭い」体質からの脱却、という面があるように見えて、それは特にジャニーズ事務所がいまだに所属メンバーやグループ広報によるSNSの利用を禁じ、個人の顔の写ったもののネット上への掲載を徹底的に阻害するような、旧態依然な体質への反撥として、もはや現代人のインフラともなり、それに触れることが自然なものとなっているような諸SNSサービスへの参入を、「目新しさ」として前面に押し出していたわけですが、確かにその試みは多くの人々の興味を引き、大小様々な「バズ」を引き起こし、通り一遍の成功は収めたように見えます。

しかし、それは彼らのかつて居た環境のある種の「異常性」を前提として成立しているようにも思えるし、「ホンネテレビ」のハイライトシーンを切り取った無数の動画が「AbemaTV公式チャンネル」により随時アップロードされていて、「急上昇」ランキングを賑わせていたのも確かですが、それでも今一歩天井を抜け切らない感じもあったし、昔から応援して来たマダム方の肩入れ(あの「世界に一つだけの花」購買運動や「SMAPありがとう」の新聞広告を出すなどした、アナログなアプローチを得意とする方々の数にものを言わせたご尽力)で一時的に上昇傾向に乗っただけで、その後、彼らのSNSによる影響力がどこまで波及していくかは、個人的にはまゆつばなところもあります。

また、「ユーチューバー草彅」の
YouTube上への登場の仕方は、UUUM社との密な連携もあったり、手当たり次第に適当な動画を上げまくったやり方や、AbemaTV公式の投稿量など、その他のYouTuberから反感を買うものだったと思われるし、それでも再生数はそこそこ行っていたりするので、一層煙たがられているような感じもあるし(半分ネタもありますが、批判的な動画を上げる配信者も散見されます)、全体として、YouTubeというコミュニティーを蹂躙する結果にしかなっていない、というのが僕個人の純粋な感想だったりします(まぁ、例のヒカル騒動以来、YouTube自体が下火になりかかっているので、草彅さんだけの問題ではないですが、今回のことがYouTubeというサービスにトドメをさすことになるか、逆に盛り上げることに繋がるかは、様子見といった感じでしょうか?それでも素人的な手作り感で成り立っていた世界に、テレビの延長として資本の臭いの充満するいわば異物が投げ込まれることには、ちょっとした違和感もあります(「金持ちヒカル」もそういった傾向にありましたが、彼は腐っても「素人」だったので、かなりの差異があるようには思えます))。

以上、今日は「新しい地図」とその挙動について思うところを書いてみました。
多少批判的な姿勢に見られそうですが、一応お3人のことは生暖かい目で見ている、ということは書き残しておきます。
それに、SMAP自体は楽曲的な観点で昔から興味を持っていたし、特に初期のファンク路線の良作群は好みで、今でもたまに聴くときもあるので、基本的には5人とも平等に支持しています。
だからこそ、「最後にSMAPの集大成としてコンサートなりケジメを付けてから解散して欲しかった」派の人間でもありました(笑)

揮毫 貘宇

ドルヲタ系書家(仮)・永田貘宇のホームページです。 日記代わりに書作品を投稿しています。 作品製作の依頼等お待ちしております。

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